びぜん 光正 のあしあと 

長野県議会議員 日本共産党長野県議団 びぜん光正のブログ

議員必見:マイケル・ムーアSiCKOを観る

 18日、今日は今まで議会でできなかったことの用事を済ませるために、(いわゆる)休暇にしようとした。
 この間お世話になった方のお宅への訪問や、自分の軽自動車が故障+車検のためスピーカセットを下ろしていたままなのだが、再び載せるためのキャリアの準備(良いものはありませんかねえ?)や、そして11月に予定している後期高齢者医療のシンポジウムの準備会への参加などして(結局休んでいないじゃないか!)、夕方近くに山形村のアイシティでやっている映画SiCKOを観に飛んだ。

 この映画はアメリカの医療保険会社により運営されるHMOによって保険に加入していても、会社の業績を上げるために、医師からも意図的に保険を使わせないよう誘導され、医療にかかれない、ひどい場合(高額な医療費が払えない)は病院から路頭に放り出されてしまうような営利追求がすすめられた恐ろしい結果がドキュメンタリで描かれている。そして隣国のカナダやイギリス、フランスなどの基本的には無料の行き届いた医療制度を保有している国々との比較がその違いを歴然とさせている。

 途中、イギリスの国民医療サービス:NHSが75年に設立されたのだが、その土台はこれに遡る48年には作られていたことが、元英国国会議員のトニー・ベンに語られている。そしてこの制度を奪うようなことを英国民は許さないと語っている。さらには政治の主人公が国民であり、権力者は国民の政治意識の高揚を恐れるが、その一方で貧困でひたすら働くだけでは国民は政治の本質が見抜けなくなってしまうことなどを警鐘していたことは印象的であった。

 今、日本では後期高齢者医療制度などに現れている新たな国民負担増と、アメリカ式の医療への競争原理と民活が持ち込まれようとしている時に、その本質を暴いて止めさせていくことが求められていると思う。

 国民の格差の拡大や、年収200万円以下が1000万人などという貧困層が増えるなどで、きわめて場当たり的で刹那的、近視眼的で狭隘な感覚での言動に起因するような痛ましい事件が多発している中、多くの市民や特に議員はこの映画を観るべきであると思った。しかし、映画で紹介している「出費で一番お金がかかるのは食費で次がバケイション」と語るフランス人の進んだ医療保険制度と子育て支援(政府がホームヘルパー支援する)などの社会保障制度には驚いた。(さすが出生率が上昇している国だ!)必見です。