びぜん 光正 のあしあと 

長野県議会議員 日本共産党長野県議団 びぜん光正のブログ

市消防出初式、成人式、県立病院独法化の説明会へ子ども病院へ

11日、市消防出初式があり早朝より出席。
レザンホールでの式典の後、大門商店街を消防車や団員のパレードと続いた。
雪の降った後でもあり、冷え込み(我が家の温度計では氷点下10度近くになっていた)の中大変ではあるが、天気は良かったので多くの観客も出てにぎやかに終わった。

午後からは成人式でレザンホールは今度は新成人でごった返していた。
比較的今年の新成人のみなさんはお行儀(?)も良く、毎年行われてきているが、最初の保育園児の踊りの披露でも振袖姿の女の子やスーツ姿の男子も「かわいい!」を連発しているうちにそれまでの喧騒さから落ち着いた雰囲気になる。中学生時代の恩師の励ましのビデオレターでは久しぶりに見る恩師に大騒ぎになっていたが、級(旧)友とともに振り返り、新たな大人への一歩を踏み出していた様子。成人されたみなさんおめでとうございます。

この後は、いつもだと出初を終えた消防団の各部の新年会にお招きいただいてもあり、挨拶にまわるところだが、今回はちょうど県立子ども病院で独法化の説明会が開催されており、急遽高速を豊科ICに飛ばした。

会場の子ども病院の会議室には30名弱の県民が集まっており、日程的にもこの日で良かったのかな?と思っていたが、説明の後の質問でも、説明会の持ち方や説明会でのやり取りの情報公開をすべきという意見が出された。

少し遅れて入ったが、藤沢議員や北山議員がきており、説明は阿南町の時と同じ内容であった。
ただ、子ども病院の場合は阿南や木曽などの僻地・地域医療とは違い、高度小児専門医療を行っている側面、現在の診療体制がどうなるのかなどの各論での質問がいくつも出た。

特に「一般診療に門戸を開くという方針はどうなったのか」という質問。また、安曇野市地域の産科医療の困難さからも、ハイリスクのみでなく地域の一般的なお産も受け入れてほしいなどの具体的な要望も出された。

一般診療の受け入れについては現時点では「子ども病院は県内全体の小児医療に責任をもつ。具体的な方向性は一般診療の受け入れは止まっている。周知についても対外的には(診療等)影響を与えないという立場ですすめてきたので、今後の方向性については住民の意見を聞いて具体化するが、その機能について決めるときに県民意見を聞く予定である」ことが答えられた。
これからも独法化にあたっての事前に県民意見を聞くということは最初から想定されていなかったことがわかるが、重要な問題であり、決まってからの各論の段になってからでは遅いと思った。
また「他の先行事例の病院やその職員組合での聞き取り等の調査はしているのか」の問いでは病院については行っているが、組合に対しては行われていないことが答えられた。

私たちはは、昨年暮、大阪府立病院機構と同労組を調査させていただいたが、機構側は職員賃金は「今までと変わりない」と言われるが、実際にはそれは府職員から移行した職員であって、新規採用者には別の賃金体系表が当てはめられ、それがいわゆる「寝たきり」賃金であり、19回の採用試験を経ても、キャリアがあってもベテランの看護職員は集まらず、200人もの看護職員の退職が埋まらない状態を引き起こしていることを伺っている。表と裏があることは語られないのである。

また今回の説明でも「制度が代わってもサービスは変わらない」ことを私の参加した2回の説明会ではひたすら強調され、さらには「誤解されやすいのですが・・」と前置きして何度も説明されている。が、私たちは様々なことからもこの独法化を危惧しているのである。

私たちが昨年の大阪府立病院機構の調査した際に紹介された、全自病協雑誌第46巻第5号に掲載されている、「地方独立行政法人大阪府立病院機構の運営についてー現状と課題ーと題した、大阪府立病院機構理事長の井上通敏氏の講演の論文を読ませていただいている。

この実際に独法化(大阪はそれでも公務員型)を手がけてきた方の生の声を知るにつけ、とても長野県の県立病院が独法化に走ることに様々な危惧をいだくのである。

私も民間医療機関で働いていたころ「もっと公立・公的病院が「公立」・「公的」としての役割・責任を担っていただければと思い、昼はもとより真夜中や土・日祭日などでの検査現場で働いてきたが、国・行政の医療制度の脆弱さ、歪みなどから来る現場での歯がゆさを感じてきたことが幾度もあった。しかし、公的医療機関が担うべき領域での医療体制の確立は非常に役割が大きい。

例えば小児医療について、かつて子ども病院ができたときには本当に現場の医師たちも「これで安心できる」と大喜びされていたのを覚えている。
私自身もそれまでしばしば入院される小児科病棟の超未熟児の検査ということで、踵にメスを入れての採血や凝固系の検査など時間がかけられず、モタついていたら失敗など、本当に小さな足でドキドキであったが、その微量の血液からの検査情報を得るために分析装置(当時の病院の分析器などは大人の採血量にしか対応していない。これは専門でなければ今も同じか)にかける時にも、何度も採るわけにはいかない、血液を貴重な大切な血液として扱ったことが思い出される。失敗すれば医師からも怒られ、信頼されない。赤ちゃんに申し訳ない。(不採算な)小児の専門医療機関ができるのはそこに行政からの援助があるから成り立ち得るのである。

そんな経験からも、県立が今よりも人件費や処遇に予算がかけられるかの保障もなく(むしろ他県では人件費抑制の手段として導入されている)、その一方で国からの交付税が削減されてきている中で「今よりも医療を充実させたい」といわれても、その思いはよく理解できるが、どうしても余計に危惧されるのである。それも先行の大阪の病院理事長の講演からはそれらがはっきりとわかるからである。