びぜん 光正 のあしあと 

長野県議会議員 日本共産党長野県議団 びぜん光正のブログ

大門上ノ山の太陽光発電の問題で住民説明会

11日は夕方から、今大門の上ノ山で突然すすめられている太陽光発電について、千葉県の業者が初めての住民説明会が2番町公民館で開催され出席しました。

会社からは専務取締役、総務部長や施工業者、管理を担当するという山梨県の業者も参加があり、代表取締役の出席はありませんでした。

地域住民からは4、50人の2番町や平出区からの参加がありました。

 

この間の経過が2番町区長からありました。要約するとー。

昨年11月下旬から12月頃上ノ山の樹木の伐採が突然始まり、1、2週間でかなり切られ、「あんなに切って大丈夫か」と住民から問い合わせがあり、市の林務課へ相談。保水力低下、土砂崩れの危険、そしてここは石灰岩の掘った山であり、穴や陥没したことが過去にはあり、何度も行政から説明会を要請してもらってきた。4月26日には市、県地元区、業者で現場立会いしたが、急斜面であり、切土した上で盛り土して法面を作っていて大丈夫か?説明会をやってもらわないと困ると要請したが、6月1日に説明会をしたいと業者からきたが結局ほとんど施工してしまってからの開催となってしまった。

ここでは①土砂災害対策が考えられているか ②(住宅地上部に積み上げられた)倒木の処理 ③フェンス設置等がPTAから寄せられている。

など問題となる。

業者側の説明では5枚の資料が配布されました。

f:id:biz-m:20170613123704j:image1、事業計画については過剰開発(1ha超え)分は、設置済みのパネルは撤去(撤去箇所は平出側の地籍と説明)し、その後復旧のため植林する。その際住宅地上部に山積みした倒木は撤去し一部は薪として、残は産廃として処理する。

f:id:biz-m:20170613123946j:image2、土砂崩れ対策は法面にコモ芝を張って流出防止。浸透水を減らすようU字溝を設置し、現駐車場に溜池を造り集水(地下浸透)する。フェンス(1m)を設置し連絡先等の表示をする。

3、その他、FITがなくなっても伝記販売を行い、管理をしていく。緊急連絡先などの提示がされました。

その後住民からの質疑が出されました。以下要旨です。

まず、説明と施工と順序が逆である。一般常識から外れている。突然一枚の紙切れで工事開始され地域住民を小ばかにしている。

1ha未満なら勝手にできるということのようだが、工事の終わった後に測量をやっており、これも順序が逆。測量会社の人も「こんなのは初めてだ」と言っていた。

千葉の本社に何度も説明を求めたが行われず、住民を小ばかにしている。

ここはローム層でアカシア(ニセアカシア)を植えてきた。60年くらい前まで石灰岩採掘し(露天、坑道)トロッコで運び出していた。横穴は埋めていない。ここの工事は危険、土砂災害おこす。

業者は「駆け出しだった反省している。広い範囲の敷地内の中なので、セットバックしているのでよいと考えていた」と答えました(しかし既に他でも施工していると4月の立会い時にも言っていたので矛盾します)。

土地が越境しているのでは?

緊急連絡先の一覧ももってきましたが、人事異動で変わっていくもので緊急時に約立たない事などの指摘もありました。業者はそのつど全戸配布すると答えました。

またフェンスは山側に設置はしないと説明で、今子どもたちはどこから入ってくるかわからない、山側にもつけること、さらには1mではなく2mでとの要望出されました。

溜池については浸透式だと説明でしたが、浸透しきれるのか?

私も質問し、

①溜池が自然浸透方式というが、ここはローム層ですぐ詰まる。オーバーフローした場合は水の行き場は下流の住民の住んでいるところとなる。平成16年18年の集中豪雨で月400㍉降ったときがあるがどう考えているのか。

経産省資源エネルギー庁HPに会社名が無いがどういう会社なのか。

③現在もパネルが現場に山積みだが、発電総量はいくらか。

④山梨から緊急時に来るというが、下草がぼうぼうに繁茂し、枯れ草となり火災が発生の心配がある。下草などどう管理するのか。

これに対し、

①は明確には答えがなく、「駆け出し」といいつつ思いつきでの提案のよう。工事は地元業者にお願いしたいので知っている人がいたら紹介してほしいなどと的外れ。

帰宅後調べてみたが、溜池の設置予定場所は土砂災害警戒区域(休傾斜地)か土砂災害特別警戒区域(急傾斜地)であり、翌日市に確認した。建設事務所への許可申請が必要となるそうだが、こんな危険区域でしかも住宅地の上部にあるような案は許可されないと思われます。

②については現在3つの会社をひとつに名義を変えている最中でIDの発効に時間がかかっているとの説明で、結局この会社の概要がわからないままである。

f:id:biz-m:20170613124009j:image③これにも明確に答えがないので、私が図面にパネル総数1664枚となっているので、先日も280wパネルが設置されていることから、0.28*1667で466Kwということかと聞き返したが、そういうことというが、残部のパネルが先の立会い時には隣接地が他の会社の土地となっていることを口にしていのでさらに広がるものと思われました。

④については、落雷などの異常時は自動に発電カットされるよう異常個所はブレーカが働くと説明。しかし、山梨県からここまで最速で1時間(甲府から)後に調べてみたが、この管理会社は富士吉田市あたりなのでもっと遠いので時間は2時間近くかかると思われます。アラームも付けられること、監視カメラを設置するといいますが、火災時に他の通電しているモジュールがあるのに消火活動で感電する可能性があります。

どれも納得のいく説明ではありませんでした。

またさらに地震による法面の崩壊についての問い合わせもあり、専門家の意見を聞きたいと。

説明を聞いて住民の皆さんは余計に不安がつのったと思われます。

閉会にあたり区長さんからは

協定書を言われたが、協定書は工事の前に行うことである。これには署名するつもりは無い。

監視についても(カメラの映像を)誰が見ているのか。

理論的に説得する資料等出すものは出して説明するのが筋だ。

その際住民の納得とは別の話である。

そのためには区としても特別な委員会を作って体制を作らないとまとまらない。市、県などの意見を聞かなければ区役員だけでは対応できない。と話されました。

そのとおりであり、住民説明と施工が逆になっていることが住民感情を一層逆なでていると思う。私も太陽光発電脱原発に向け必要な設備であると思い、僅かながらも100w*2枚200wで発電した電気はバッテリーに蓄電してからオーディオや天文台に使っているが、このように二酸化炭素吸収源としての樹木を広域伐採しての太陽光発電施設の設置には問題が大きいむしろ害悪であると思っている。そして近隣住民としてもメガソーラーではないが、このような事業者のやり方は到底納得のできるものではないと思っています。

ところで帰宅後1664枚の280wパネル(Looop製)にここ10年あまりで最大と思われる月約440㍉(2004年10月の22、23号台風での1ヶ月降雨)の降雨があるとどのくらいの雨水処理が必要か計算してみました。

Looop製の280wパネルのサイズはメーカサイトから1640*992*40㎜ですので 

面積は1.64*0.992=1.4089㎡

ですが、平均的なパネル角を単純に30度とすると短辺は 0.992cos30°=0.859mなので

総面積は1.640*0.859*1664枚=2344.4㎡

ここに440㍉の雨が一月で降るとすると

 2344.4*0.44=1031.53㎥ ≒ 1032㌧!

すべての雨水が溜池に入るわけではありませんが、いずれにしても1032トン(余剰分も必要でしょうが)の水がパネル上に降り、そのままパネルから地下に浸透する部分と溜池に貯留するものと、前述したように石灰岩を採掘した地下構造からもこれだけの雨水処理が必要であると思います。(月をまたいでいる場合は調べていませんが年間降雨量が1300㍉前後ですから年間だと約3倍となるでしょう)

 

会社資料を見ると、パネル設置する土地面積について4029.24㎡とありますから、この土地では最大1月1772.8トンの水処理が必要ということになると思われます。

 

樹木は二酸化炭素、そして保水することからも、こうした森林伐採による開発の上に太陽光発電の施設をつくることによって与える環境負荷には計り知れないものがあることがわかります。